総武本線の東京・銚子間特急「しおさい」は、朝ラッシュ時の佐倉発東京行き1本を除きすべて255系車両が使用されている。
255系車両は、堂々たる9両編成であり、そのうち4号車がグリーン車である。そもそもグリーン車を連結しない特急が多くなってきた中、貴重な存在である。
しかし、255系車両のグリーン車は普通車と同じ「2+2列シート」であり、外から見た目も普通車とそれほど変わりない。そのため「255系グリーン車は美味しくない」と予想している。
実際に乗車してみてどうなのか?果たしてグリーンの良さを見直すことになるのだろうか?体験してきましたので、これから報告します。
◆グリーン車と普通車との料金差
体験報告前に、グリーン車と普通車とはどれだけ料金が違うのかをおさえておく。
<50キロ超100キロ未満>
千葉・銚子間が該当する。また、東京からは佐倉から八日市場までが該当する。
自由席特急料金930円、指定席特急料金1450円、グリーン特急料金1960円 である。
グリーンと指定席との料金差は510円であり、自由席と指定席の差520円とたいして変わらない。520円差でグリーンに乗れるのは、お得感があるのではないか。
<100キロ超150キロ未満>
東京・銚子間、東京・旭間が該当する。
自由席特急料金1340円、指定席特急料金1860円、グリーン特急料金3400円 である。
グリーンの料金がいっきに跳ね上がる。いわゆる、100キロを超えた時点でグリーン利用がしにくくなるのである。
◆特急「しおさい5号」グリーン車体験報告
千葉駅10番線ホーム着。
「しおさい5号」到着。到着時、6~9号車の自由席は7人から10人位。5号車の指定席はもっと少なかった。4号車のグリーン車は4名。1~3号車は不明。
14:10 千葉発。グリーン車は、私含めて乗客は5名。
さて、255系グリーン車に足を踏み入れる。おそらく初体験! 以下写真。かっこよく好印象である。
座席が大きい。倒さなくても快適。フットレストがある。
14:21 佐倉着。
ここから単線区間に入る。
14:28 榎戸通過。風景が田舎町の印象。
しかし、八街近くになってきたら一軒家が増えてきた。
14:32 八街着。自由席1~3号車からは15人位は降車。
14:44 成東着。
農地が広がり、一軒家もちらほら。横芝手前ではヤマダ電機とかショッピングモールとかあって結構栄えている。
14:53 横芝着。1~3号車からは10人位降車。
14:57 飯倉通過。意外と一軒家の風景が続く。
15:00 八日市場着。グリーン車に乗っていた2名が降車。この電車全体で8名くらい降車。
軽快に走り続ける。
15:08 旭着。1~3号車からは少なくとも11人降車。
15:12 飯岡着。行き違いのため3分ほど停車。向かい側のホームは半分が草木に覆われている。
一軒家が続く。そこそこ人口はあるのだ。
15:20 猿田通過。この駅付近はさすがに過疎的に感じた。
15:24 成田線と合流し、松岸通過。
15:28 銚子着。グリーン車に最後まで乗車していたのは私ともう一人の男性の2名であった。
千葉駅から1時間18分の旅であった。
車内清掃の人たちが車内に入り、折り返しの準備に備えた。発車まで1時間10分と、たっぷり時間がある。
銚子駅舎を外から撮影。
銚子駅からまっすぐ進むと利根川。ここで一休み。遠くにはでっかい橋があり、小粒の車が行き来している。銚子大橋である。
◆帰り「しおさい12号」自由席乗車体験報告
帰りは自由席にして比較することにした。始発駅で9両編成なため余裕で座れるからでもある。
なお、「しおさい12号」は、3月26日から6月26日までの土休日は船橋に臨時停車する。毎年この季節は停車するようだ。それなら「しおさい12号」はいっそ全期間の土休日に停車させたらいい。実際に私が乗車したときに近くの女性の人は「船橋まで」と車内検札の人に言っていた。
16:28 発車10分前の各車両乗車数チェック
9号車から1号車まで車内にいる人数は 4-14-6-3-18-0-3-4-6 であった。
すなわち、5号車の指定席は18人、4号車のグリーン車は0人、あとは自由席である。銚子から利用するのに指定席にする必要はないのに18人もいた。
16:38 銚子発。2号車は私含めて6人しかいない。
普通車の座席である。背面のテーブルは無く、フットレストもない。
ひじ掛け部分からテーブルを取り出す仕組みである。
正直言って普通車で充分である。隣席に人がいないため2席分使えるので快適である。快適性は、確かにグリーン座席のほうが疲れが取れる、とはいえ大して差を感じられない。
自由席で9両編成なので座席数はかなり余裕なのである。100キロ未満であっても自由席と1030円差であれば自由席を選ぶ。
17:55 千葉着。私も降車。
千葉発車時点で各車両を覗く。グリーン車は3人のみ、他の自由席も余裕であった。5号車の指定席が一番多く乗車していた。
◆まとめ
(1)100キロ未満では、グリーン車と指定席との料金差が510円しかない。指定席をとるくらいならグリーン席がいい。
(2)グリーン車座席と普通車座席との差は、予想通り大して変わりなかった。
(3)9両編成と編成両数が比較的多いため、自由席でも余裕で座れる。そのためなおさらグリーン車を利用しようとはなりにくい。
(4)100キロ未満のグリーン車と自由席との料金差は1030円であり、私なら自由席にしたい。
※ 乗車体験年月日 2016年4月3日。
(注)当ブログ内の写真、文章の無断転載を禁じます
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255系車両は、堂々たる9両編成であり、そのうち4号車がグリーン車である。そもそもグリーン車を連結しない特急が多くなってきた中、貴重な存在である。
しかし、255系車両のグリーン車は普通車と同じ「2+2列シート」であり、外から見た目も普通車とそれほど変わりない。そのため「255系グリーン車は美味しくない」と予想している。
実際に乗車してみてどうなのか?果たしてグリーンの良さを見直すことになるのだろうか?体験してきましたので、これから報告します。
◆グリーン車と普通車との料金差
体験報告前に、グリーン車と普通車とはどれだけ料金が違うのかをおさえておく。
<50キロ超100キロ未満>
千葉・銚子間が該当する。また、東京からは佐倉から八日市場までが該当する。
自由席特急料金930円、指定席特急料金1450円、グリーン特急料金1960円 である。
グリーンと指定席との料金差は510円であり、自由席と指定席の差520円とたいして変わらない。520円差でグリーンに乗れるのは、お得感があるのではないか。
<100キロ超150キロ未満>
東京・銚子間、東京・旭間が該当する。
自由席特急料金1340円、指定席特急料金1860円、グリーン特急料金3400円 である。
グリーンの料金がいっきに跳ね上がる。いわゆる、100キロを超えた時点でグリーン利用がしにくくなるのである。
◆特急「しおさい5号」グリーン車体験報告
千葉駅10番線ホーム着。
「しおさい5号」到着。到着時、6~9号車の自由席は7人から10人位。5号車の指定席はもっと少なかった。4号車のグリーン車は4名。1~3号車は不明。
14:10 千葉発。グリーン車は、私含めて乗客は5名。
さて、255系グリーン車に足を踏み入れる。おそらく初体験! 以下写真。かっこよく好印象である。
座席が大きい。倒さなくても快適。フットレストがある。
14:21 佐倉着。
ここから単線区間に入る。
14:28 榎戸通過。風景が田舎町の印象。
しかし、八街近くになってきたら一軒家が増えてきた。
14:32 八街着。自由席1~3号車からは15人位は降車。
14:44 成東着。
農地が広がり、一軒家もちらほら。横芝手前ではヤマダ電機とかショッピングモールとかあって結構栄えている。
14:53 横芝着。1~3号車からは10人位降車。
14:57 飯倉通過。意外と一軒家の風景が続く。
15:00 八日市場着。グリーン車に乗っていた2名が降車。この電車全体で8名くらい降車。
軽快に走り続ける。
15:08 旭着。1~3号車からは少なくとも11人降車。
15:12 飯岡着。行き違いのため3分ほど停車。向かい側のホームは半分が草木に覆われている。
一軒家が続く。そこそこ人口はあるのだ。
15:20 猿田通過。この駅付近はさすがに過疎的に感じた。
15:24 成田線と合流し、松岸通過。
15:28 銚子着。グリーン車に最後まで乗車していたのは私ともう一人の男性の2名であった。
千葉駅から1時間18分の旅であった。
車内清掃の人たちが車内に入り、折り返しの準備に備えた。発車まで1時間10分と、たっぷり時間がある。
銚子駅舎を外から撮影。
銚子駅からまっすぐ進むと利根川。ここで一休み。遠くにはでっかい橋があり、小粒の車が行き来している。銚子大橋である。
◆帰り「しおさい12号」自由席乗車体験報告
帰りは自由席にして比較することにした。始発駅で9両編成なため余裕で座れるからでもある。
なお、「しおさい12号」は、3月26日から6月26日までの土休日は船橋に臨時停車する。毎年この季節は停車するようだ。それなら「しおさい12号」はいっそ全期間の土休日に停車させたらいい。実際に私が乗車したときに近くの女性の人は「船橋まで」と車内検札の人に言っていた。
16:28 発車10分前の各車両乗車数チェック
9号車から1号車まで車内にいる人数は 4-14-6-3-18-0-3-4-6 であった。
すなわち、5号車の指定席は18人、4号車のグリーン車は0人、あとは自由席である。銚子から利用するのに指定席にする必要はないのに18人もいた。
16:38 銚子発。2号車は私含めて6人しかいない。
普通車の座席である。背面のテーブルは無く、フットレストもない。
ひじ掛け部分からテーブルを取り出す仕組みである。
正直言って普通車で充分である。隣席に人がいないため2席分使えるので快適である。快適性は、確かにグリーン座席のほうが疲れが取れる、とはいえ大して差を感じられない。
自由席で9両編成なので座席数はかなり余裕なのである。100キロ未満であっても自由席と1030円差であれば自由席を選ぶ。
17:55 千葉着。私も降車。
千葉発車時点で各車両を覗く。グリーン車は3人のみ、他の自由席も余裕であった。5号車の指定席が一番多く乗車していた。
◆まとめ
(1)100キロ未満では、グリーン車と指定席との料金差が510円しかない。指定席をとるくらいならグリーン席がいい。
(2)グリーン車座席と普通車座席との差は、予想通り大して変わりなかった。
(3)9両編成と編成両数が比較的多いため、自由席でも余裕で座れる。そのためなおさらグリーン車を利用しようとはなりにくい。
(4)100キロ未満のグリーン車と自由席との料金差は1030円であり、私なら自由席にしたい。
※ 乗車体験年月日 2016年4月3日。
(注)当ブログ内の写真、文章の無断転載を禁じます
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