西武鉄道は2016年6月、「ロング・クロスシート転換車両を投入し、土休日には西武秩父線・みなとみらい線間での運行を、平日は西武池袋線・東京メトロ有楽町線間への投入を、2017年春に運行する」ことを発表した。

ピックアップしてみると、

(1)運転開始時期   2017年春
(2)土休日の運転区間 西武秩父線~副都心線~東横線~みなとみらい線
(3)平日の運転区間  西武池袋線~有楽町線
(4)使用車両     ロング・クロスシート転換車両(L&Cカー)

である。

(参考)西武鉄道のニュースリリース(PDFファイル)
http://www.tokyu.co.jp/file/160616-1.pdf

(写真)使用される予定の西武40000系車両(画像は西武鉄道より)

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<1>土休日運用コメントは詳細が発表されてから

土休日の4社直通運転については、「いきなり大胆なことをやるものだな」とびっくりした。

しかし、これだけの情報だけではわからないことが多すぎるのである。そのため、コメントについては停車駅等が発表されるまでは差し控えさせていただきたい。


<2>平日のメトロとの直通運転が主眼

むしろ今回の主眼は、平日のメトロとの直通運転ではないか。土休日の説明を最初にもっていったのは、もしかしたら東急電鉄・横浜高速鉄道への配慮なのかもしれない。

東京メトロとの有料座席指定による直通電車は、小田急に続いて2例目となる。

有楽町線は利用者が非常に多い路線であり、この有楽町線と直通する電車で通勤時に進行方向向けの座席に必ず着席できるサービスをするというのは、大変効果が高いと考える。


<3>通勤ライナーの停車駅予想

<停車駅予想>

(夜間下り)
乗車駅 豊洲(始発)、有楽町、永田町、飯田橋
降車駅 ひばりが丘、所沢、小手指(終着)

(朝上り)
乗車駅 小手指(始発)、所沢、ひばりが丘
降車駅 飯田橋、永田町、有楽町、豊洲、新木場(終着)

<夜間下りダイヤ例>

乗車駅 豊洲19:00 有楽町19:08 永田町19:11、飯田橋19:17発
降車駅 ひばりが丘19:51、所沢19:58、小手指20:04着

<解説>

(1)乗車駅はあまり増やさないほうがよい。

初期投資も、ライナー自動券売機設置・ホームの案内掲示物などバカにならないからである。もっとも豊洲・飯田橋間で通過となってしまう駅であっても、ライナーの停車する駅まで一般電車で移動すればよいのである。

(2)ひばりが丘停車により多くの通勤者に恩恵

ひばりが丘で各駅停車または準急に接続すれば、乗降数の多い東久留米、清瀬、秋津利用者にも恩恵がある。ひばりが丘停車により、ボリュームの多いひばりが丘から秋津間までの利用者への快適通勤サービスを提供できることにすることは大変重要なのである。

(3)小手指発着により本数増加のメリットも

小手指発着にすれば3編成の運用で1時間に1本のダイヤを設定することが可能であるというのもあるが、一番大きな理由として飯能駅の配線問題である。飯能駅を終着駅にするには不都合なのである。


(参考)西武鉄道公式ホームページによる路線別乗降数一覧(PDFファイル)
http://www.seibu-group.co.jp/railways/company/business/railway-business/data/


<4>東武東上線側との快適通勤サービスは?

さて、西武池袋線と有楽町線との直通快適通勤サービスが始まるが、同じく有楽町線に乗り入れる東武東上線のほうはどうだろうか?

和光市・池袋間において競合しており、距離としては短くなく有楽町線では20分程度かかる区間である。そのため東武としては腰が重いことだろう。

それならば、いっそ東京メトロ区間内だけで設定してみるのが面白いではないか。

(夜間下りダイヤ例)

乗車駅 豊洲(始発)19:30 有楽町19:37、永田町19:41、飯田橋19:47
降車駅 平和台20:09、地下鉄成増20:15、和光市(終点)20:18

このようにすれば東上線利用者にとっても和光市までは快適サービスを受けることができ、また有楽町線の平和台~和光市の各駅利用者にとっても快適サービスを受けることができる。



<5>さいごに

西武池袋線から東京メトロ有楽町線へ直通する通勤者に対して、他社路線に直通させる手間をかけて快適通勤サービスを提供する西武鉄道を大変評価したい。


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