平日の有楽町線から西武池袋線へ走行する通勤ライナー「Sトレイン」は、豊洲発17時、20時、23時、と3本設定されている(2017年5月現在)。このうち、一番利用者が多そうな20時発を選んだ。さて、実際乗車してどのような感想を持ったでしょうか?


<3>券売機にてライナー券を購入!

19:26 豊洲駅ホームに到着。19:22に到着していた「Sトレイン」車両はまだ2番線(新木場方面)に停車していた。

19:28 コンコースにある「Sトレイン券売機」に到着した。豊洲駅では券売機はコンコースに設置されているのである。台数は1台のみである。

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残席は「〇」となっていた。

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駅の券売機では、発車60分前より発売開始となる。

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料金はおとな一律510円である。SUICAで購入した。

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<画面の遷移>

(1)まずは画面に写っている電車を選択する。

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(2)目的駅の場所を押す。石神井公園、保谷、所沢、の3駅しかない。どの駅を選んでも料金は変わらない。
(3)大人、子どもの種別と枚数を選択する。
(4)何号車かを選択する。1号車から10号車までどれでも選択可能であった。

なお、券売機では号車指定のみであり、どの位置にするかというシートマップは表示されなかった。乗客の要望を聞きすぎると購入の画面遷移数が増えてしまうため、やむを得ないのである。

購入できた座席位置は、「5D」であった。

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駅ごとの発売枚数とかはなく、単に早い者順と思われる。

<ホームに降りる>

あれ?「Sトレイン」がいなくなっている。わざわざ回送しているのである。無駄じゃないかと思うのだが。

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しかし豊洲駅の配線からして、現状では引き上げるしかないのである。有楽町方面からは3番線に到着できないし、2番線から有楽町方面へ発車できないからである。

8号線が延伸されるまで(豊洲・住吉間の新規建設のこと・建設するかは決まっていない)は、2番線の上を仮設ホームにして、3番線を両側から乗降可能にして、有楽町側から3番線に入れるように配線を変えたらどうだろうか?(無理かもしれないが)。そうすれば、Sトレインが引上げする手間がなくなるだけでなく、一般電車の豊洲始発設定も多数できることだろう。

そもそも、現在でも朝ラッシュ時に1・2番線ホームがすでにパンクしている状態なので、8号線が延伸できるのか、という問題もある。

さて、豊洲駅ホームでは、ここは何号車ですという説明、そして券売機はコンコースにある説明案内が貼られていた。

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<Sトレインが到着するまで8号車3番ドアにて乗降観察>

豊洲駅は乗客が非常に多い。にもかかわらずホームが狭いのですぐにいっぱいになる。

19:40 川越市行き着。20人乗車。発車時混雑感あり。
19:44 石神井公園行き着。降車なし20人乗車。到着時空席あり、発車時ドア前6人立っている状態。
19:49 和光市行き(10両)着。降車なし23人乗車。発車時混雑感あり。

豊洲でドッと乗車があるが、鉄道も収容力があるため発車時混雑感あり程度である。次の電車を待てば着席可能である。豊洲は着席という点では「Sトレイン」の魅力はそれほどないのである。


<4>「Sトレイン」の車内に入る!

19:51 発車案内表示に「Sトレイン」が表示された!ロゴマークも映っている!

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19:51 おっ、なんと有楽町方面から「Sトレイン」が入線!
(有楽町側にある引上線から入線)

車両あたり1つのドアのみ開く。7号車には警備員が立っていたが、乗車時に券を確認しなかった。

これが西武鉄道の誇る、最先端の通勤系車両である。液晶画面が多数設置されている。コンセントもある。

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足元は余裕がある長さである。実際に私が座ったところ充分であった。

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ドリンクホルダーがある。

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私が乗車した7号車は5人しか乗車していない。少ない。他の車両でも同じくらいの少ない乗車数であった。

豊洲で着席した人は「4D、5D(私)、6A、6D、7D」の5人のみである。窓側から発売されるようである。

車両の端にある1番~3番座席はロングシートのままでありクロスシートに変換されないのである。この座席は発売対象になっているのかは不明である。

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「4D」に割り当てられた乗客は窓がない! 確かに窓側だが窓側の意味なし! L&Cカーなのでやむを得ないのだろう。

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<5>「Sトレイン」発車!(20:00~20:58)

20:00 豊洲発!7号車では5人乗車。

早速、車掌が端末を見ながら素早く通過した。

車両の天井部分にたくさん設置してある液晶画面であるが、座っていると微妙に遠いので画像を見ても頭に入ってこない。いっそ文字だけのほうがよいのではないか。

20:06 有楽町着。8人くらい乗車。着席した人たちは皆窓側に割り当てられていた。

有楽町にしては少ない乗車数ではないか?

20:10 永田町を通過。

勝手な推測であるが、この永田町に停車させるかどうかは西武鉄道内で議論があったのではないか。同一駅として扱われる赤坂見附駅を含めると東京メトロ5路線が接続する駅である。また、国会議事堂、議員会館の最寄り駅でもある。

さて通過駅は多いが、追い抜かないのでゆっくりと走行している。着席がメインなのでそれは全然問題ない。

20:15 飯田橋着。4人乗車。発車時、全員窓側の席に着席している。

ここから石神井公園までノンストップ(乗客の乗降扱いをしないという意味)である。

んー、もったいない!

7号車では、クロスシートである36人中17人しか乗車していないので、半分である。半分といっても、両端のロングシートを除いている。

登場から7週間たってもこの状態である。


飯田橋発車後も車掌がすぐに見回りに来る。

終始ゆっくり走行である。

20:26 池袋を通過。
20:32 小竹向原で業務上の停車。ドアは開かない。この駅で鉄道会社が変わるので乗務員交替するためである。

小竹向原駅のホームで待つ多数の人たちがガラガラのSトレイン車内を見ている。

20:34 小竹向原駅から動き出す。
20:36 放送で、「練馬駅でも(保安装置?)切替のため停車する」と。
20:37 練馬で業務上の停車。ドアは開かない。
20:38 動き出す。

練馬を出ると元気よく走行!

20:42 石神井公園着。降車はなかった模様。

飯田橋から27分かかっているが、それでも石神井公園で降りる人が少ないようである。

片側4扉の車両であるにもかかわらず、石神井公園から先の料金不要での乗車は認めないのか?有料特急型車両であれば認めないというのならわかる。しかし、片側4扉車両で乗降がスムーズにできるのだから認めてもいいのではないだろうか?

石神井公園からの料金不要での乗車は認めないのなら、レッドアロー号のような有料特急車両でもいいのである。なんのための「4扉L&Cカー」なのか?

20:46 保谷着。5人くらい降車。ホーム向かい側では準急に接続している。

高速走行をして、所沢駅直前でいったん停車して、

20:57 終点・所沢着。9人降車。

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21:00 ドアが閉まった後、車内の通路でゴミを拾う清掃人を見た。
21:01 回送として発車した。

「Sトレイン」。地下鉄直通の通勤ライナーを実現させたこと自体は大変評価するが、大きな問題がある、というのが正直な感想である。

翌朝の西武新宿線観察のため、所沢駅前のネットカフェに向かったのである。


◆まとめ

(1)20時発の「Sトレイン」は乗車率が50%程度と大変低かった。大変もったいないことである。私が乗車した7号車では、豊洲5人、有楽町8人、飯田橋4人の乗車でしかなく、クロスシート部分だけでも36人中17人であった。17時発・23時発はもっと少ないことであろう。乗車率を増やす改善が必要である。

(2)「Sトレイン」は、豊洲駅2番線に到着した後、一旦有楽町側の引上線へ回送させて、発車9分前に3番線へ到着させている。配線上やむを得ないとはいえ、もったいない動きである。配線を変更できないだろうか?

(3)最初の降車駅である石神井公園からも料金不要での乗車は認めていない。片側につき4扉車両で運転しているのであるのだから乗車させてもいいのでは。でなければ、有料特急型車両のほうがいい。



※ 次回は、課題の多いことがわかった「Sトレイン」の改善について考察します。

※ 乗車年月日 2017年5月15日

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