「しおさい4号」は、朝ラッシュピーク時に投入された通勤ライナー的性格の特急電車である。佐倉から東京まで全区間乗車してきました。それでは紹介します。


<1>「しおさい4号」の概要と特徴

(運行車両) E257系10両編成(全車自由席)
(運転区間) 佐倉(7:04発)から東京(8:00着)まで
(停車駅)  佐倉・四街道・千葉・錦糸町・東京
(特急料金) 930円


(特徴1・朝ラッシュピーク時に突っ込んだ)

錦糸町・東京間の保安システムをATPで運用開始したときに、この特急が増発として登場した。朝ラッシュピーク時に設定するというのは禁断の方法である。大手私鉄であればピークを避け、ピーク前とピーク後に特急を設定するのが「常識」である。もし私がダイヤを組むのであれば、この時間の電車は「通勤快速」として一般電車にすることだろう。そのため賛否両論あることだろう。

しかし大胆にもピーク中に入れてしまうのがいかにもJRらしいのである。そのおかげで多くの乗客がピーク時に特急で快適通勤できるといえるのでもある。

(特徴2・快速グリーン車より安い特急料金)

特急自由席は、佐倉から錦糸町・東京へは930円となる。四街道から錦糸町・東京へは510円である。なお、「房総料金回数券(自由席用)」(4枚つづり・1か月有効)を使用すれば佐倉からでも1枚あたり720円となる。

いっぽう、快速グリーン車は、佐倉から錦糸町・東京へは50kmを超えるため980円であり、四街道から錦糸町・東京へは50km未満のため770円である(平日事前購入の場合)。

(表にすると)
錦糸町・東京までの料金について、

佐倉から)     快速グリーン980円 特急930円(※720円) 差260円(※)
四街道・千葉から) 快速グリーン770円 特急510円 差260円


である(2017年5月現在)。
(※)はグリーン料金と房総料金回数券使用時の特急料金の差。

特急自由席はかなりお得なのである。

(参考・JR東日本公式HPより、房総料金回数券(自由席用)の説明)
http://www.jreast.co.jp/tickets/info.aspx?GoodsCd=2166


<2>佐倉駅早朝観察

6:26 ホテルをチェックアウトした。

改札外にある多機能な自動券売機にて自由席特急券を購入。なお、ホームにも1台券売機がある。

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改札を入ったところ。原則1・2番線が下りであり3・4番線が上りであるが、2番線が上り始発となる電車もある。

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6:38 4番線に当駅止り快速が入線した。11両編成である。

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成東方向へいったん引上げ回送となった。

6:40 2番線より始発・快速久里浜行き(15両)発車。
グリーン車は1両当たり2名が座っている。普通車も余裕で着席可能である。

ホーム上はグリーン券売機が1台あり、この券売機で特急券も購入できる。

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6:44 2番線に「しおさい4号」が到着!

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6:44 成田線方面から、各駅停車千葉行き(8両)が到着。まだ余裕で座れる時間帯である。

6:50 「しおさい4号」の車内に入った!両側はトイレ、洗面所である。

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4号車にした。佐倉駅の階段に近い部分である。佐倉でどのくらい乗車するかを知りたかったからである。

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特急型車両に乗るときにはドリンクの用意は必須である。快適乗車の楽しみに欠かせないのである。

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6:57 4番線に、快速・折り返し品川行き(15両)が入線。佐倉では余裕で着席可能である。

6:58 3番線に、通勤快速・大船行き(15両)到着。始発は成田である。発車時増結2号車にはすでに立っている人をみかけた。

7:00ごろ 女性車掌より車内検札をするとの放送が。

7:01 車内から4番線に停車している始発快速・品川行き(15両)を撮影。

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7:02 3番線に総武本線方面から、各駅停車千葉行き(8両)が混雑して到着。

この電車は8分間停車する。特急「しおさい4号」(7:04発)と快速品川行き(7:07発)を待って7:10に発車する。この電車を降りて快速品川行きに乗り換える人たちは空席を求めてダッシュするといわれており、「佐倉ダッシュ」と名づける人もいる。しかし私が座った位置からはダッシュは見ることができなかった。

長編成の快速始発が潤沢な佐倉駅と、混雑した電車に佐倉まで乗車して佐倉でもダッシュしなくてはならないという総武本線佐倉以東(榎戸・八街・成東など)とでの格差を改めて感じたのである。


<3>「しおさい4号」発車!(7:04~8:00)

7:04 男性車掌が4号車の検札に来た。隣に座った人は提示しただけであった。自由席特急定期券を持っていたのであろう。

この車内検札ももっと外注化することは可能なのではないか。問題が起きたときのためにひとりだけ正規職員にしてあとは外注にしてもよいのである。

7:05 佐倉発。4号車は14人が乗車。

暖かみのある声の女性車掌が各駅の到着時刻を案内。
田園風景を進む。

7:08 物井通過。

7:11 四街道着。たくさんの乗客がホームに列を作って並んでいる。

さてどれくらい乗車するか!? 32人くらい乗車!


四街道発車時点で車内は通路側にまだ空席が多い。乗車率は60%超くらいである。

車両全体でまだ46人くらいである。

7:14 都賀を通過。

駅の乗車人数では、四街道は都賀より若干多い程度であるが、四街道は特急が停車するのに都賀は停車しない。都賀からは特急は利用できないのである。都賀は千葉駅から近いので特急停車駅からはずされているのである。でもはずしたからこそ特急に速達性があるともいえる。

7:18 千葉着。到着直前にホームに並んでいる人を窓越しに見た。ドアあたり7人並んでいたり、12人並んでいたりしていた。降車なし、19人乗車。

発車時満席である。なんとバランスよく乗車していることであろうか!

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7:20 千葉発。

千葉からはゆっくり走行である。ラッシュ時間帯なのですぐ前に電車がたくさん走っているため高速で走行できないのである。

トイレの設置場所の案内があった。10両中6両に設置してあるとのこと。ありがたい。さすが特急である。

7:29 幕張電車区付近を通過。E257系(5両)4編成の留置を見た。朝ラッシュ時間帯なのにもったいないぞ!

7:32 津田沼を通過。

車掌が検札していたが、車内での購入が多かった。自由席なので特急券売機に並ばずに気軽に乗車できるという利点はあることはある。しかし、全車指定席制度であればスムーズに検札確認できるのである。

また、寝ている人を起こして検札をしていた。もし全車指定席であれば起こす必要もないのである。

7:39 西船橋付近を通過。快速ホーム用地はあるので、非常時の緊急停車用としてホームを造っておいたほうがいいと思うのである。

7:42 市川を通過。快速を追い抜く。

7:51 錦糸町着。4人降車。

意外と東京まで行く人多い。もしかしたら、錦糸町で降車する人の多くは階段近くの車両に乗車しているのかもしれない。

錦糸町到着前にひとり4号車に入って着席した。千葉から31分間ずっとデッキに立っていたのだろう。つらい。。

8:00 終点・東京着!

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◆まとめ

(1)「しおさい4号」は4号車での記録では、佐倉で14人、四街道で32人位、千葉で19人乗車し、千葉で満員となった。そして錦糸町で4人降車し、残りは終点東京までの乗車であった。

(2)佐倉駅からでは、房総料金回数券を使用すれば1枚あたり720円で錦糸町・東京まで快適通勤することができ、快速グリーン980円よりも260円もお得である。そのため、始発快速が充実しているとはいえ利用者も一定数存在するのである。

(3)四街道で大量乗車が確認された。四街道からでは、東京までの特急料金が510円のため、快速グリーン770円よりも260円もお得なのである。しかし四街道発車時点でも満席にするほどまではいかずまだ空席が残っている。

(4)全車自由席方式は、座席指定を受けなくても気軽に乗車できるが、一人一人検札するため時間がかかること、千葉からでは着席できるかわからない、という短所もある。



※ 次回は、総武快速線東京駅での朝ラッシュ時乗降観察です。「しおさい4号」をもっと便利にできるのかの考察については遅れて紹介する予定です。

※ 乗車体験日 2017年5月25日

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