沼津から「ホームライナー浜松3号」に乗車してきました。今回の目的は2つである。

(1)青春18きっぷで乗車できるお得電車として乗り心地はどうなのか
(2)静岡県内の通勤輸送としてライナーの利用実態をつかむこと

である。それでは紹介します。



<0>乗車予定電車の概要

(車両形式)   373系・6両編成 (特急型車両・全車普通車)
(運転区間)   沼津(18:31発)から浜松(20:10着)まで(※1)
(ライナー料金) 指定席制で320円(※2)
(乗車位置)   5号車15A席
(乗車年月日)  2018年7月19日(※3)


(※1) 浜松からは乗車したままで普通電車豊橋行きに変更となる。
(※2) 指定席制ではあるが車内で購入しても同額である。
(※3) 私が乗車した日は青春18きっぷの期間外である。そのため今回は普通乗車券での利用である。通勤ライナーの実態がよくわかる効果も狙った(つもりだった)。



<1>沼津駅にて待つ

沼津に17:45に到着した。そして「ホームライナー浜松3号」は18:31発である。その間46分ある。ゆっくりしよう。

沼津駅で降りた3・4番線ホームでは「立ち食いそば」がある。私は今回はお腹がすいていなかったため食べなかったがここで夕食を取るのもいいだろう。

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もしくは、改札口脇にドトールコーヒーがあるので発車直前までゆっくりすることもできる。

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さて、「ホームライナー浜松」の発車番線である1・2番線ホームには、券売機が2か所に1台ずつ計2台設置されている。

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券売機の画面を覗くと、「本日分のライナー券の発売は終了しました」との表示のままである。まだ早いのかなと思ったが、30分前から発売などという案内も見当たらない。

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ホームのベンチで腰かけて時間が過ぎるのを待つのである。

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ん? 東静岡駅で人身事故との放送が! 

「ホームライナー」より先に発車する普通電車の出発が遅れている。


まさか「ホームライナー」運休? 

まさかロングシートで豊橋まで行かなくてはならないのか? しかもそのまさかの可能性が高そうである。

鉄道旅行にはアクシデントはつきものであるとはいえ、オレ何のために今日ここに来たんだ??




<2>「快速・浜松行き」というレア運用へ

18:49 2番線に「ホームライナー浜松3号」の車両が遅れて入線。

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入線と同時に、駅の案内放送では「快速・浜松行きに変更いたします。指定席をお買い求めの方は払い戻しいたします」との放送である。

オイ! お得すぎるぞ!

後でツイッターで検索して調べたところ、ダイヤが乱れた場合には臨機応変に「快速浜松行き」になることが多いことがわかった。

5号車では、両側の車端部に大型デスク付きの4人用座席が2組ずつ、計16席がある。リッチな印象である。

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ドアは幅広である。私は幅広ドアは好きである。混雑時にデッキに立ってもスペースに余裕があること、乗降がスムーズにできることがその理由である。

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<3>乗車体験!

※ 5号車のドアに挟まれたリクライニングシート座席の乗降数を記載した。両端にある4人用座席の数はカウントしていない。
※ 今回は料金不要の快速運転のため、日常の「ホームライナー」での乗降数とは異なることを了解いただきたい。

18:57 沼津発車! 11人乗車。
(26分遅れ)

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この座席は肉厚でふっくらしている。リクライニングもできて快適すぎる! JR東日本の普通電車グリーン車よりもずっと格上である。

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しかも簡易フットレスト付き!普通車なのに!

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19:11 富士着。3人降車、4人位乗車。

前に走行している特急列車が詰まっていて停止したままである。

19:29 ようやく富士発。(45分遅れ)
19:47 清水着。少なくとも5人降車7人乗車。(計16人)

静岡までの間に途中で長時間停車あり。

20:17 静岡着、11人以上降車し、超大量乗車。満席となりデッキでは立っている人も発生。

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この電車に乗らない人たちも多い。このホームライナーに停車しない駅へ向かう人たちなのだろう。

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「ホームライナー浜松3号」についてネットで拾った情報では、青春18きっぷ期間ですら満席にならないという。今回の満席現象は料金不要効果であろう。

料金不要効果もあるが、静岡県内では静岡駅への通勤需要が一番大きいということがよくわかった。

20:23 静岡発車。(1時間12分遅れ)

20:36 藤枝着。30人近くの大量降車。3人乗車。


藤枝駅って聞いたことなかったけど利用者多いんだな。

20:43 島田着。少なくとも20人の大量降車。4人乗車。


島田発車時点では車内は結構少なくなっていた。藤枝と島田への利用者が多いのである。

20:54 菊川着。5人くらい降車1人乗車。
21:01 掛川着。5人くらい降車。
21:07 袋井着。降車なし1人乗車。
21:13 磐田着。5人くらい降車、1人乗車。料金不要であってももう乗っている人はわずかである。

車内放送では「この列車は終点浜松に着きますと、引き続き豊橋まで普通列車として運転いたします。このままご乗車ください」。

21:26 浜松着。5人降車5人乗車。


静岡県内の通勤ライナーという形をとりながら、青春18きっぷの裏技としても活用できるのは面白いね。


<4>浜松から豊橋まで・普通電車に化ける

21:28 浜松発。車内はすいている。(1時間16分遅れ)

浜松からは乗車したままで普通電車扱いである。素晴らしすぎるわ。

4人用座席(セミコンパートメント席)へ移動してみた。

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大型テーブルを1人で使える。なんて贅沢すぎる!


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あっ、座ってみて一つだけ欠点を発見した。それは座席がリクライニングできないことである。背もたれを大きく倒して快適に移動したいわ。

ということで次の駅ですぐに元の座席に戻ることにした。

途中7駅を各駅に停車して、

22:01 終点・豊橋着。(1時間15分遅れ)

料金不要の普通電車であるにもかかわらず乗る人がほとんどいなかった。東海道本線では利用者が少ない区間なのであろう。

この電車は車庫に入るとのこと。

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大変快適でした。青春18きっぷで東海道本線を移動する場合は「ホームライナー浜松」の利用をお勧めする。

私は「コンフォートホテル豊橋」に宿泊し、翌朝名古屋へ向かうこととした。



◆まとめ

(1)「ホームライナー浜松3号」の座席は肉厚で快適であった。またフットレストもあった。JR東日本の普通電車グリーン車の座席より明らかに格上である。
(2)今回は快速運用となったが、静岡駅で超大量乗車となり満席となった。そして藤枝、島田の両駅で大量降車が見られた。静岡県内では静岡への通勤流動が一番大きいことがわかった。

(3)浜松から豊橋までは特急型車両が料金不要の普通電車での運用になるにもかかわらずほとんど乗車がなかった。今回は時間が遅くなったとはいえ利用者が少ない区間なのである。
(4)青春18きっぷで東海道本線を移動する場合は、快適な「ホームライナー浜松」の利用をおすすめする。


※ 次回は、「コンフォートホテル豊橋」の宿泊報告です。


※ 乗車年月日 2018年7月19日

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