新幹線の本来の役割は大都市間の速達かつ大量輸送である。すなわち、東海道新幹線でいえば「東京・品川・新横浜」から「静岡、名古屋、京都、大阪」などへの移動である、しかし意外にも「東京・品川」と「新横浜」との短距離通勤利用にも便利なのである。

新横浜駅付近に住んでいる人はもちろん、横浜線沿線、地下鉄ブルーライン沿線に住んでいる人にとっても、新幹線で品川・東京との通勤では早く移動でき、かつ満員電車に合わずに済む、からである。

ということで、東京・品川と新横浜との通勤輸送の実態について取り上げます。まずは夕方ラッシュ時下り「こだま号三島行き」について、次回は朝ラッシュ時上りについてです。



<0>乗車電車の概要

(乗車電車) こだま号三島行き
(車両構成) 16両編成(自由席10両・指定席3両・グリーン車3両)
(乗車区間) 東京(18:37発)から新横浜(18:54着)まで
(運賃料金) 1360円(運賃500円・自由席特急料金860円)
(座席位置) 5号車自由席18番C席


KIMG3532s

※ 「こだま号」は日中時間帯では東京・名古屋間では約30分間隔での運転である。しかし夕方時間帯では「こだま号三島行き」という短距離の行き先が1時間に1本追加で登場する。三島までの利用者でもし時間が合わせられればこの新幹線に乗るのが良いだろう。


■新幹線はどれだけ便利になるか具体例

東京駅から横浜線の中山駅まで帰宅するケースを考える。

(A)東京駅から京浜東北線で東神奈川に出るケース 

東神奈川からは横浜線乗換え

東京18:37発 東神奈川19:17着。(京浜東北線で40分)
東神奈川19:19発 中山19:38着。(横浜線で19分)

所要時間は1時間1分(61分)。運賃は712円。


(B)東京駅から新幹線で新横浜に出るケース

新横浜からは横浜線乗り換え

東京18:37発 新横浜18:54着。(新幹線で17分)
新横浜19:04発 中山19:13着。(横浜線で9分)

所要時間は36分。運賃670円+料金860円=1530円。
 

(A)と(B)を比較した結果

新幹線利用のほうがトータルでが25分も短縮となり速達性は抜群である。しかも満員電車の京浜東北線に(しかも40分間)乗らずにすみ新横浜まで着席することができ快適性も高い。


新幹線の特急料金が高く費用が倍以上かかってしまうのがネックであるが、速達性・快適性の効果も非常に高いといえよう。


<2>乗車するまで

18:06 東京駅改札前の自動券売機にて乗車券・特急券を購入。

KIMG3531s

この自動券売機は、JR東日本の交通系ICカードであるSUICAは使用できない。ということで現金で支払った。互換性良くないね。

新横浜までの費用は1360円である。内訳は乗車券500円・自由席特急料金860円である。

改札口へ。発車案内版では左側が「のぞみ」であり右側が「ひかり・こだま」であるが、「のぞみ」の方が圧倒的に多い。東海道新幹線は大都市間輸送を担う「のぞみ主体」のダイヤであることがわかる。

KIMG3533s

15番線と確認。

KIMG3534s

18:10 東京駅14・15番線ホームに到着。

この14・15番線ホームは「こだま号」が主となっているようである。

KIMG3535s

14番線は30分に1本の定期「こだま」の発着に主に利用されているようである。

KIMG3536s

一方、15番線のほうは「ひかり」や夕方ラッシュ時に増発される「三島行きこだま」が主に発着するようである。

KIMG3537s

18:19 15番線に車両が入線!車内清掃となる。

KIMG3539s

18:23 5号車の後方ドアに並ぶ。

KIMG3540s

前から2人目である。18:26発「こだま名古屋行き」が発車する前のため並ぶ人はこの時点では少ない。

車内清掃は時間がかかるのである。

18:32 ようやくドアが開いた。最後部の通路側を確保。

KIMG3541s

初めは5号車に乗車する人数を数えていたが前方・後方の双方を見ることは困難であった。そのため5号車の15行目から18行目までの着席率でざっと乗車率を出すこととした。

<3>東京から新横浜まで乗車


18:37 東京発車!

進行方向の座席に着席できて楽である。

付近で着席している人数を数えた。

18行目3人、17行目2人、16行目2人、15行目2人

である。乗車率はざっと45%程度とする。

KIMG3542s

18:43 品川着。

後方ドアから13人が乗車。着席している人数は、

18行目5人、17行目4人、16行目4人、15行目4人

となった。3列座席の真ん中だけが空いている。乗車率はざっと85%程度とする。

品川からの乗車多いね! 

(以下写真・品川発車後のたくさん乗車している5号車車内)

KIMG3543s

高速走行をして

18:54 新横浜着。 東京からわずか17分で到着。

後方ドアからは8人が降車、そして8人が乗車。


KIMG3544s

5号車定員90座席のうち乗車率85%で計算すると乗車数は76.5人であり、そのうち前方・後方合わせて倍の16人が降車したと仮定すれば、降車したのは2割弱となる。新横浜までの利用者は全体としては多いとはいえず(少なくもないが)、小田原・熱海・三島へ行く人のほうが多いのである。

通勤利用としては一定数いるが、大量の乗客が押し寄せているという状況でもない。

新横浜駅ホームから「こだま号三島行き」が発車するところを見た。ざっと見た印象であるが、グリーン車3両、普通車指定席3両はガラガラであった。

KIMG3545s

新横浜駅を出た。翌朝の新横浜から東京への新幹線通勤観察に備えネットカフェに向かった。新横浜駅周辺は私が今まで思っていたよりはるかに規模の大きいことを感じたのである。

KIMG3549s


◆まとめ


(1)「こだま号三島行き」(東京18:37発)での5号車後方部分の乗車率であるが、東京発車時点で45%程度、品川発車時点で85%程度であった。
(2)新横浜駅での降車は、ざっくり全体の2割弱程度であった。新横浜と品川・東京との通勤利用は大変多いという状況でもない。
(3)横浜線沿線・地下鉄ブルーライン沿線利用者が品川・東京へ通勤するのであれば、速達性に優れ、かつ満員電車を避けられる快適性もある新幹線通勤をおすすめする。



※ 次回は朝ラッシュ時の新横浜から品川・東京までの新幹線通勤観察・乗車報告を予定しています。

※ 乗車年月日 2018年8月20日

(注)当ブログ内の写真、文章の無断転載を禁じます。

©Copyright SHINO all rights reserved.